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スクミリンゴ貝(通称ジャンボタニシ)による除草で無農薬水稲栽培を実現する農法を「リンゴガイ農法」とする。
2015年は比較的水管理のしやすい2地域の圃場で「リンゴガイ農法」を適用した。一箇所は自宅に近い岡手の4枚で福ふくおかエコ農産物認証を受け「夢つくし」を栽培している。もう一箇所は一町田の6枚の圃場である。4.5反の「にこまる」(温湯消毒自家育苗)、4.5反の「夢つくし」(JA育苗)である。
以下は「スクミリンゴガイ』で検索しヒットしたウィキペディアの記述である。
スクミリンゴガイ(学名 Pomacea canaliculata)は、リンゴガイ科(リンゴガイ、アップルスネイル)の1種の淡水棲大型巻貝である。成体は殻高50〜80mmに達する。淡水巻貝としては極めて大型で、日本では一般的に「ジャンボタニシ」と呼ばれる。オスは殻高25mm、メスは30mmが性的に成熟した個体である。卵は多数がかたまった卵塊を形成し、陸上の乾燥に耐えられる固い殻を持つ。鮮やかなピンク色をしているため大変目立つ。
自然分布の野生個体は南アメリカ ラプラタ川流域に生息するが、原産地外の世界各地に著しい移入、定着がみられる(後述)。
巻貝としては歩行速度が非常に速い。雑食性で、植物質、動物質を問わず、水中の有機物を幅広く摂食する。「ジャンボタニシ」とは呼ばれるが、真のタニシ類と異なり、濾過摂食は行わないと考えられている。
産卵は水面から離れた植物体表面や岸辺の壁面におこなわれる。産卵直後は1個1個の卵を結びつけている粘液が柔らかいが、やがて硬質化して付着箇所から容易には剥がれない状態となる。
卵塊は一見して異様なピンク色で大変目立つ。さらにそれら卵の内部は神経毒PcPV2で満たされ人間が食べた場合苦味もあり、この毒と色彩によってスクミリンゴガイの卵はFire ants以外の全ての捕食者から守られているという[1]。ただし、卵は空気中でしか孵化できず、何らかの理由で水中に落下すると死んでしまう。
卵は日本の夏期の場合、2週間程度で孵化。孵化した幼体は水温と栄養状態に恵まれれば2ヶ月で性成熟する。
鰓呼吸だけでなく肺様器官により空気中の酸素を利用することもできる。また、乾燥にも強い。このため乾期などに水中から離れても容易には死亡しな い。一方、耐寒性はそれほど高くないため、日本で越冬に成功する個体の大半は殻高1〜3cmの幼体であるという。国内で定着し繁殖している地域も、おもに 西日本である。
寿命は環境により変化するが、日本の野外個体は2年以内、飼育下では4年といわれる。天敵は魚類、鳥類、捕食性水生昆虫、大型甲殻類、カメなどであるという。
スクミリンゴガイは体内に、広東住血線虫等の寄生虫を宿していることがある。 十分に加熱せず食した場合、寄生虫が人体に感染し、死に至ることもあるので注意が必要である。
南アメリカ ラプラタ川流域原産だが、日本へは食用として1981年に台湾から長崎県と和歌山県に、初めて持ち込まれた。83年には養殖場が35都道府県の500カ所にものぼった[4]。しかし、需要が上がらず、採算が取れないため廃棄された。84年に有害動物に指定されたが、廃棄されたり養殖場から逸出したものが野生化し、分布を広げている。この経過は、アフリカマイマイの場合と共通している。外来種であり、世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種の1種ともなっている。
生きた除草剤
水田の除草手 段としてスクミリンゴガイを利用しようという動きもある。これには均平な代かきと微妙な水管理が必要である。方法は、稲苗が標的となる田植え直後に、水張 りをゼロにしてスクミリンゴガイを眠らせる。その後、1日1mmで水深を上げ、雑草の芽を食べさせる。10日後にいっきに5cmの深さにする。こうすれ ば、株元が固くなった稲よりも、生えてくる雑草を好んで食べてくれるので、除草剤なしで栽培が可能であるという。
九州沖縄農業研究センター
http://www.naro.affrc.go.jp/karc/applesnail/prevention/024935.html