僕はなぜ?お米をつくるのだろう?

『1〜8の全文掲載』

僕はなぜ?お米をつくるのだろう?
1.2012年11月1日 はじめての米づくり
2.2013年12月31日 コンバインなどの設備を充実させた
3.2014年12月31日 ほ場が1町を超えた
4.2015年7月8日 2町の米づくり
5.2015年7月9日 カントリーに籾を搬入した
6.2015年7月9日 米づくりのディープな世界
7.2015年7月10日 特別栽培米に挑戦
8.2017年2月20日 リンゴガイ農法で除草剤不使用
=================================
1.2012年11月1日
はじめての米づくり

——–
いくら畑で野菜つくれても
よそ者に田んぼはできない
この言葉が何年も心に残った
2012年正月3日突然キッカケが生まれた
「いづさん田んぼやらんね」
何も考えず「やらせて下さい」と答えた
突然3枚(3反)の水田で水稲を栽培することになった
籾の用意がないので苗を予約した
古い田植機をくれるという人が現れた
これで田植えまでは漕ぎ着けた
従来通りの栽培法で肥料などを準備した
前耕作者に大まかな栽培法を尋ねた
インターネットで「田植えの方法」を調べた
プリントした図の通り田植え機を動かした
さて稲刈りはどうしようか?
農機具屋さんが中古バインダーを紹介してくれた
その後脱穀機(ハーベスタ)も入手出来た
これで掛け干しの用意が整った
5万円程度の農機具出費でスタートした
結果として「掛け干し」(天日干し)になった
これが評判になった
あっというまに3反の掛け干し米は売り切れた
(翌年は5反・・・続く)

2.2013年12月31日
コンバインなどの設備を充実させた
——–
あっというまに3反の掛け干し米は売り切れた
2012年米づくり2年目の2013年は、2枚の田んぼが増えて5反になった
離れた田んぼはコンバインで刈ってもらおうと思った
当てがはずれてバインダーで4.5反すべて刈った
家族で掛干しは3反までにしようと話し合った
しかし前から声をかけていた80代の方が
「足が痛い」全部引き受けてくれないかと相談に来た
「いいですよ!」と引き受けた
田んぼのリストを加算したら1町3反もあった
これまでの田んぼ、その他に増えた田んぼを合わると2町になった
これはコンバインで刈らないと無理だと中古のコンバインを見つけた
田んぼを止めた農家の田植機を買った
遠赤乾燥機も設置した
農業機械を格納し、野菜の袋詰め等をする倉庫をつくった
(いよいよ3年目にして2町歩の米づくりが始まる・・・続く)

3.2014年12月31日
ほ場が2町を超えた
——–
米づくり3年目の2014年は2町歩を超えた
1反(10a)は300坪、1町(10反1ha)は3000坪
なんとも恐ろしい広さになってしまったっことか
田んぼを手にするまでは米作りがしたいと願った
3反の水田での掛干しは新鮮で楽しかった
畝間が空き、蛇行した田植えも稲が見事に覆い隠した
バインダーで稲刈りをすると紐で束ねてくれる
文房具のバインダーはここから派生したのかと納得
田んぼの脇に並ぶ歩道の手すりが丁度良い掛干し場
水分を計りながら1週間かからないで乾燥した
キャタピラで移動しながら脱穀するハーベスタ
コンバイン袋に約30キロづつ収めて倉庫へ
昔ながらな精米所で籾スリ・精米して完成
日本の「おこめ」はこうして脈々とつくられてきた
2013年の5反の掛干し夢つくし栽培は
干す作業と脱穀作業での腕の上げ下ろしは疲れた
でも日本の原風景「掛干し」を守った
しかしコンバイン刈り、遠赤乾燥の米づくりは違った
農業従事者高齢化の現実に直面した
これまで30町も米を作って来た方が止めると言った
多くの水田所有者(地主)は返されても困る
地域の水田耕作者約10人が集まって10町近くを分担
僕にも約5反が回って来た
考えてみれば僕は今年65才を超えていた
農家の平均年齢を上回っているのだ
米作りを始めて3年目の高齢者が2町歩の水田を任された
これは日本の貧困ではないか
まったなしに6月はやってきた
灌漑池の堰が切られ、水路を水が回りだした
(2町歩の米づくりの幕が落とされた・・・続く)

4.2015年7月8日
2町(6000坪)の米づくり
——–
まったなしに6月はやってきた
灌漑池の堰が切られ、水路を水が回りだした
いよいよ2町歩の米づくり
幕が切って落とされた
実は水が入るずっと前に米づくりは始まる
年が明け「田起し」をした
5月になって極浅く耕耘した
それから「良作君」を散布しケイ酸を供給した
6月10日に「桜堤」の水が水路に供給され始めた
6月13日に「森裏堤」の用水から水が入った
6月15日に農協の夢つくし苗を受け取った
6月15・16日夢つくしの田植えた
6月22日に元気つくし、つくしほまれの苗を受け取った
6月22・23・24日元気つくし、つくしほまれの田植えをした
田植えは1反1時間のペースで進んだ
田植機は苗を植え同時に肥料を入れていく【水路に水が回ったら直ちに田を満水にし、代かき時に水位を調整、代かき後直ちに田植え】

2014年は急に田が増えたので水位調整が出来そうもないと考えた
そこで田植え後1週間程度で水位を調整し除草剤を撒いた
除草剤はこの時だけ1回に抑えた(まったなしに6月はやってきた・・・続く)

5.2015年7月9日
2014年「飼料米ツクシホマレ」の栽培を始めた
——–
2014年の米作りを通していろいろ解ってきた。
田植え直後に除草剤を1回だけ使って雑草の発芽を抑えた。ほとんどのほ場では農薬散布は行なわなかった。
飼料米としてカントリーエレベーターに納入する「つくしほまれ」6反はラジコンヘリコプターによる農薬散布を組合に依頼した。元気つくし4.5反には、稲穂が出来始める出穂期に追肥を散布した。2014年度はじめて飼料米を栽培した。飼料米に ちょっと触れておこう。飼料米とは近くの牧場の牛に食べさせるお米だ。冬期干し草がなくなるのを補い、人の食用に作られる米の過剰生産を抑える苦肉の策が 飼料米だ。玄米で1反約500キロを納めると約8万円が支払われる。国の補助金を使った生産調整だ。減反がなくなった後に飼料米の生産を奨励することで食 用米の生産過剰を抑制する。
2014 年産水稲は白米1キロ250円を割り込む安値が報じられている。素性のわからない、味の保証のない米でも安ければ売れるということで流通業者は農家から買 いたたいていると聞いている。これに加えて農協も1キロ170円程度で買い入れた玄米を在庫減らしのため安く業者に販売しているようだ。なぜこんなことになったのだろう?農家のほとんどは、刈り取った籾をそ のまま農協(JA)の乾燥貯蔵施設(カントリーエレベーター)に搬入する。乾燥や籾すり、そして販売の手間がかからずに納めただけ買い取ってもらえる。こ れが農家の美味しい米をつくろうとする意欲を失わせた。米以外の現金収入のある北部九州を例にとれば、いちごや野菜、生花が生産の中心になっている。水稲 は代々伝わる田圃や稲作を止めた農家から委託され、量が穫れれば良いという取り組みでしかない。
量を穫るためには肥料を効かせる。しかし肥料を多く使った米の味は落ちる。しかしこれで困る事はないので、毎年収量の上がる栽培法で米を作り続け、米の在庫は増え続ける。
全 国各地の農村にカントリーエレベーターという共同乾燥施設がある。山裾で美味しい米が出来る地域と海岸沿いの砂地の地域とで同じカントリーエレベータに納 品されると、悪貨は良貨を駆逐してしまう。この地域の米は直販所等で売れない。農家は農協に依存し続けるか、稲作から手を引くかの選択を迫られる。
そんな背景で、高齢を理由に地主に田を返す動きが加速している。返された地主も自分で耕作する設備機材を持たないので、耕作者を探すか田を手放そうとしている。
主食としての美味しい米を地域で消費する体制がとれれば変わって来ると思う。それで僕は米をつくり続けている。
幸い飼料米6反で50万円近い売り上げになった。これから苗代、ヘリコプター防除、肥料、その他の薬剤を差し引き、農業機械の購入価格を考えると、10年近くかからないと設備投資は回収できないだろう。その頃僕は働き続けられるのだろうか?

3年目の米づくりは飼料米6反と餅米1反で幕を閉じる。
(田植え直後に除草剤を1回だけ使った・・・続く)

6.2015年7月9日
米づくりのディープな世界「水利組合」
——–
2014年11月に3年目の米づくりを終え、2015年1月に4年目の米づくりが「田起こし」から始まった。
2014年(平成26年度)を振り返って米作り3年目に5反から2町に耕作面積が拡大し、田植機、コンバイン、乾燥機を整えた。2町の水田の約5割が減反の対象になり、6反で飼料米を栽培し、4 反で里芋などを栽培した。したがって実際に食用に栽培した水稲は、掛け干し夢つくし1.5反、コンバイン刈り夢つくし4.5反、元気つくし4.5反、そし て急に頼まれて植えたにこまる3反の計1町3反に達した。掛け干しとコンバイン刈りを合わせた6反の夢つくしは1月中旬に完売した。この分だと4.5反の 元気つくし、3反のにこまるは5月までに売り切れるだろう。
『桜溜池水利組合委員』
桜溜池水系の用水を使う水稲耕作者が順番に委員を受け持つ。桜堤委員は11名で構成される。この中からいわゆる水利組合長が互選で選ばれる。大げさな呼び方をきらって「担当」と 自称している。しかし農地の売買などには必ず水利組合長の承認が必要だ。農地転用といって農業以外の目的に農地を使う書類にも水利組合長の認め印が必要 だ。
桜堤委員は田植えから稲刈りまでの堤と田への水路の管理運営を行なう。共同で田植え前に配水管やポンプの設置点検を行ない稲刈り後に撤去格納する。この間順番に堤や水路の堰を開け閉めし、水が適切に配分されるよう配慮する。
桜堤からの水路を使って田に水を入れる耕作者は1反あたり2500円の水回し料を支払う。この請求徴収も桜堤委員の役割だ。近くの堤だけで桜堤、森裏堤な ど4つほどある。田が分散している耕作者は関係する堤の委員が順番に回って来る。僕は桜と森裏から水を引いているので水回し料をそれぞれの堤毎に支払う必 要がある。また委員も3年に一度くらいの割合で回って来る。耕作者が僕の所属する集落「高向」には8人しかいないので頻繁に委員が回ってくる。
水回し料の集金に加えて水路工事などの分担金を地権者(地主)から集めるのも委員の役割だ。行政機関から農業用水路の補修については申請によって9割の補 助がでる。今年と来年で約2000万円の水路工事が補助対象で行なわれるので200万円を1反3500円の割合で徴収する。田んぼを沢山所有する地権者は 1年10万円近い分担金を支払っている。
田んぼの地権者から借りて耕作する際には反あたり5000円の使用料を払う、いわゆる小作料だ。この支払いは穫れた米で納めるのが一般的だったが、行政機 関やJAが介在するようになって金銭貸借に誘導されている。相続対策の意味があるようだが耕作者の負担は増える事になる。したがって地権者は田を手放した いと考え、耕作者は手をひきたいと考えるのが実情だ。
(4年目の米づくりが「田起こし」から始まった・・・続く)

7.2015年7月10日
ふくおかエコ農産物認証制度に挑戦
——–
2015 年(平成27年度)
2015年は福岡県の減農薬認定を掛け干し夢つくし(4反)ともち米(1反)を申請した。夢つくしはJA生産の苗を購入する予定だ。JA宗像では育苗まで に3成分の農薬を使用する。田植機に装着する箱苗に3成分の農薬を散布する。田植え後3成分の除草剤を散布する。これで9成分まで許される減農薬栽培の基 準をなんとかクリアする。人が食べるお米には除草剤を使わない「リンゴガイ農法」に切り替えた。したがって田植え後の水田は無農薬となった。2016年度はJAに種籾の温湯消毒を要請するか自家育苗に切り替えるか検討したい。
ふくおかエコ農産物認証制度とは、化学合成農薬の散布回数(成分回数)と化学肥料の使用量を、ともに県基準の半分以下で生産する栽培計画を認証する制度で、この制度に基づき、生産された農産物(認証農産物)には、認証マークが貼られている。

2015年6月13日にこまる4反5畝の田植えから怒涛の代かき・田植えが6月28日まで続いた。
今年のチャレンジは「リンゴガイ農法」だ。20150709撮影の写真は6月16日田植えの夢つくし11ほ場だ。苗間隔24センチ、苗取り量は標準から1目盛り少ない。箱苗10箱/反で14箱使用

8.2017年2月20日
リンゴガイ農法で除草剤不使用
——–

—リンゴガイ——
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Mollusca
綱:腹足綱 Gastropoda
上目:新生腹足上目 Caenogastropoda
目:原始紐舌目 Architaenioglossa
科:リンゴガイ科 Ampullariidae
属:リンゴガイ属 Pomacea
種:スクミリンゴガイ P. canaliculata
種:ラプラタリンゴガイ P. insularum
農研機構の2007年報告によるとミトコンドリア塩基配列によって、測定した多くの地域にはスクミリンゴガイのみが生息し、ラプラタリンゴガイは静岡県、広島県、石垣島、西表島の4地域で生息が確認されている。

—タニシ——
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Mollusca
綱:腹足綱 Gastropoda
目:原始紐舌目Architaenioglossa
科:タニシ科 Viviparidae
種:オオタニシBellamya (Cipangopaludina) japonica
種:マルタニシBellamya (Cipangopaludina) chinensis laeta
種:ヒメタニシBellamya (Sinotaia) quadrata histrica

リンゴガイは、巻貝としては歩行速度が非常に速く、雑食性で、植物質、動物質を問わず、水中の有機物を幅広く摂食する。1989年に前原市雷山の大平正英さんによって、この性質を活用した無除草剤農法が初めて試みられ、小川武臣さんに引き継がれ、さらに1993年に「稲守貝研究会」が結成され、本格的な普及が始まった。前原地域ではこの方法で1999年には100ヘクタールに広がった。

環境稲作研究会 による方法とは
1:田植後、15~20日は「ひたひた水(超浅水)」にする。高いところが水面上に出るぐらい。低い部分は3~5㎝。(均平な田は0~2㎝の浅水でいい)
2:もちろん除草剤は使わない。除草剤を使うから、水をためなければならず、しかも草が枯れてしまって、餌がないから稲を食べることに気づくべきです。
3:田面の高いところだけは、草がはえてくるが、稲が大きくなるまでがまんする。
4:田植後15~20日たったら、水をためる。(低いところで10㎝、高いところで3㎝ぐらい)草の成長が早いなら、早めに1~3日浅水にしてみて、すぐ落水してもいい。
5:ジャンボタニシは一斉に草のある高いところに移動していき、草を食べる。

リンゴガイ農法
西日本の水田には通称ジャンボタニシと呼ばれる「リンゴガイ」が繁殖し、田植え後の稲苗を食べる害虫として駆除されてきました。水田の若い草を何でも食べるというリンゴガイの食性を除草に応用したのが「リンゴガイ農法」である。
私が行っている方法は、宗像市光岡の米農家福島光志氏から要点を教わったものである。田植え直後に水田を干し、乾燥しそうになったら水を張り、一昼夜おいてリンゴガイに草の芽を食べさせ、また水を落とす。このように水を張り「リンゴガイ」で除草、水を落として水稲苗の食害を防ぐという、「リンゴガイ農法」に2015年から取り組んできた。田んぼで除草剤を使わず、畔は草刈機で除草している。

リンゴガイを飼いならす
ほ場の床に水がなければリンゴガイは地面にもぐって休眠する。水が入れるとすぐに出てきて床の草を食べる。田の水を干す、水を張るという繰り返しで、リンゴガイを飼いならす。最初に水を張るときは苗が隠れるほど大胆にし、稲苗葉切片が水面に浮くようになったら落水し床を露出させる。

田植から分蘖期までの水管理
まずリンゴガイで除草することだけを意識する。田植え後水を落とし、床に雑草の芽が見え始めたら、稲苗が水で覆われるほどに水を張る。一昼夜ほどで床の雑草を食べ尽くしたリンゴガイが稲苗に登り葉を食べ始める。稲苗葉の切片が水面に浮いてきたら、一気に落水し床を露出させる。

圃場全治の床面を水平に作るの大事
稲苗が成長するとリンゴガイの食害を受けないように硬くなるので、水を張るときは、リンゴガイが這い回れる程度までの水位で十分である。中干期に圃場を乾燥させても、リンゴガイは休眠しする。中干が終わって水を張れば這い出してくる。リンゴガイによる除草の成否は、ほ場全体の床面が水平に仕上がっているかにかかっている。

なぜ日本にリンゴガイは拡がったか
日本でジャンボタニシと呼ばれるリンゴガイ属とタニシは新生腹足類でも疎遠な関係である。アジアにはラプラタリンゴガイが最初に輸入されたと言われてきたが、日本産の種はスクミリンゴガイと同定された。一部ラプラタリンゴガイ遺伝子を持つ個体も分布する。
日本には1971年長崎県島原市の養殖業者がアルゼンチンから、1981年に台湾から長崎県と和歌山県に持ち込まれたとされる。1983年には養殖場が35都道府県の500カ所にものぼったが、需要がなく、採算が取れないため廃棄された。1984年に有害動物に指定されたが、廃棄されたり養殖場から逸出したものが野生化し、分布を広げている。この経緯は、アメリカザリガニやアフリカマイマイの場合と共通している。(主にwikipediaより引用)

僕はなぜ お米をつくるのだろう? (その8)

8.2017年2月20日
リンゴガイ農法で除草剤不使用
==

—リンゴガイ——
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Mollusca
綱:腹足綱 Gastropoda
上目:新生腹足上目 Caenogastropoda
目:原始紐舌目 Architaenioglossa
上科:リンゴガイ上科 Ampullarioidea
科:リンゴガイ科 Ampullariidae
属:リンゴガイ属 Pomacea
種:スクミリンゴガイ P. canaliculata
種:ラプラタリンゴガイ P. insularum
農研機構の2007年報告によるとミトコンドリア塩基配列によって、測定した多くの地域にはスクミリンゴガイのみが生息し、ラプラタリンゴガイは静岡県、広島県、石垣島、西表島の4地域で生息が確認されている。

—タニシ——
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Mollusca
綱:腹足綱 Gastropoda
目:原始紐舌目Architaenioglossa
科:タニシ科 Viviparidae
種:オオタニシBellamya (Cipangopaludina) japonica
種:マルタニシBellamya (Cipangopaludina) chinensis laeta
種:ヒメタニシBellamya (Sinotaia) quadrata histrica

リンゴガイは、巻貝としては歩行速度が非常に速く、雑食性で、植物質、動物質を問わず、水中の有機物を幅広く摂食する。1989年に福岡県糸島市前原の大平正英さんによって、この性質を活用した無除草剤農法が初めて試みられ、小川武臣さんに引き継がれ、さらに1993年に「稲守貝研究会」が結成され、本格的な普及が始まった。前原地域ではこの方法で1999年には100ヘクタールに広がった。

環境稲作研究会 による方法とは
1:田植後、15~20日は「ひたひた水(超浅水)」にする。高いところが水面上に出るぐらい。低い部分は3~5㎝。(均平な田は0~2㎝の浅水でいい)
2:もちろん除草剤は使わない。除草剤を使うから、水をためなければならず、しかも草が枯れてしまって、餌がないから稲を食べることに気づくべきです。
3:田面の高いところだけは、草がはえてくるが、稲が大きくなるまでがまんする。
4:田植後15~20日たったら、水をためる。(低いところで10㎝、高いところで3㎝ぐらい)草の成長が早いなら、早めに1~3日浅水にしてみて、すぐ落水してもいい。
5:ジャンボタニシは一斉に草のある高いところに移動していき、草を食べる。

リンゴガイ農法
西日本の水田には通称ジャンボタニシと呼ばれる「リンゴガイ」が繁殖し、田植え後の稲苗を食べる害虫として駆除されてきました。水田の若い草を何でも食べるというリンゴガイの食性を除草に応用したのが「リンゴガイ農法」である。
私が行っている方法は、環境稲作研究会の方法に、宗像市光岡の米農家福島光志氏から指摘された改善を加えたものである。
田植え直後に水田を干し、乾燥しそうになったら水を張り、一昼夜おいてリンゴガイに草の芽を食べさせ、また水を落とす。このように水を張り「リンゴガイ」で除草、水を落として水稲苗の食害を防ぐという、「リンゴガイ農法」に2015年から取り組んできた。田んぼで除草剤を使わず、畔は草刈機で刈っている。

リンゴガイを飼いならす
ほ場の床に水がなければリンゴガイは地面にもぐって休眠する。水が入れるとすぐに地面から出てきて床の草を食べる。田の水を干す、水を張るという繰り返しで、リンゴガイを飼いならす。最初に水を張るときは苗が隠れるほど大胆にし、稲苗葉切片が水面に浮くようになったら落水し床を露出させる。

田植から分蘖期までの水管理
まずリンゴガイで除草することだけを意識する。田植え後水を落とし、床に雑草の芽が見え始めたら、稲苗が水で覆われるほどに水を張る。一昼夜ほどで床の雑草を食べ尽くしたリンゴガイが稲苗に登り葉を食べ始める。稲苗葉の切片が水面に浮いてきたら、一気に落水し床を露出させる。

圃場全治の床面を水平に作るの大事
稲苗が成長するとリンゴガイの食害を受けないように硬くなるので、水を張るときは、リンゴガイが這い回れる程度までの水位で十分である。中干期に圃場を乾燥させても、リンゴガイは休眠しする。中干が終わって水を張れば這い出してくる。リンゴガイによる除草の成否は、ほ場全体の床面が水平に仕上がっているかにかかっている。代かき前の耕運を丁寧に繰り返し、代かきで床が水平になるよう調整する。

なぜ日本にリンゴガイは拡がったか
日本でジャンボタニシと呼ばれるリンゴガイとタニシは科が異なり疎遠な関係である。アジアにはラプラタリンゴガイが最初に輸入されたと言われてきたが、日本産の種はスクミリンゴガイと同定された。一部ラプラタリンゴガイ遺伝子を持つ個体も分布する。
日本には1971年長崎県島原市の養殖業者がアルゼンチンから、1981年に台湾から長崎県と和歌山県に持ち込まれたとされる。1983年には養殖場が35都道府県の500カ所にものぼったが、需要がなく、採算が取れないため廃棄された。1984年に有害動物に指定されたが、廃棄されたり養殖場から逸出したものが野生化し、分布を広げている。この経緯は、アメリカザリガニやアフリカマイマイの場合と共通している。(主にwikipediaより引用)

ビットの時代と社会 1月18日「サイボーグ技術が人類を変える』

花隆最前線報告 「サイボーグ技術が人類を変える」

http://www.jscf.org/SIRYOU/igaku-1/2005-11-5NHK.html

http://www.jscf.org/SIRYOU/igaku-1/2005-11-5NHK.html

関連サイト
NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」の立花隆の解説文に出てくるキーワードに関連するサイトを紹介します。

http://sci.digitalmuseum.jp/project/nhksp/text_link.php

DARPA 2016VIDEO
http://www.darpa.mil/news-events/2016-12-28b

環境と地球 1月18日『テラフォーミング』2回目

火星

火星のテラフォーミング

火星の一日(自転周期)は地球と同じくほぼ24時間であり[7]赤道傾斜角が25度と地球の角度と近いため四季も存在する[8]。これらから、火星は最も地球に近い惑星であるとされる[9]

太陽との距離がより大きい火星を地球のような惑星に作り変えるためには、希薄な大気をある程度濃厚にして気温を上昇させることが重要な条件となる[10]

具体的な方法としては、以下のようなものが提案されている。

現在、火星の地下には永久凍土として水が埋もれているという説が有力であり[14]これが溶けてができれば、ができ、が降りも流れ、地球とよく似た惑星となりうる。

地域の生きものを活用し、無農薬栽培を目指す稲作技術

http://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/hukyu/h_takumi/pdf/hukuoka.pdf

「農業技術の匠 : 環境稲作研究会 」 ( 福岡県前原市 )
~ 地域の生きものを活用し、無農薬栽培を目指す稲作技術 ~

福岡県福岡地域農業改良普及センター
※最寄りの普及指導センター
住所:福岡県福岡市西区飯氏902-1 TEL:092-806-3400

1 技術確立の背景(目的) 1993年に地域で活動している減農薬・有機農業グループ が中心となって、地域の生きものを活用した無農薬の稲作 技術確立と自然環境の復元を視野に入れた「環境稲作研究 会」を発足しました。 研究会は農業技術の自然環境への影響を把握し、地域の 生きものを活用した無農薬栽培を実践し、それを広める活 動を行っています。

2 技術概要(技術効果) 水稲へ被害を及ぼすスクミリンゴガイの習性に着目した 水管理や丈夫な大苗づくりにより、食害を軽減し除草に利 用する技術を確立するとともに、カブトエビ、貝エビ、赤 浮草、アオミドロ等の地域の生きものを活用した除草を行 い、これらの活用面積は450haに及んでいます。 また、虫見板を活用して、それぞれの田んぼで病害虫の 発生予察を行っています。 これらの技術に加え、温湯消毒、薄播き、疎植、土づく り、元肥減肥等の技術を組み合わせて、無農薬栽培技術体 系を確立し 殺虫・殺菌剤は不要 、 。 なレベルに達しています 環境稲作研究会

3 技術の地域への活用状況(普及状況)
スクミリンゴガイは、これまで難防除重要生物と して各地において薬剤防除や耕種的防除等を利用し た駆除が試みられてきましたが、貝の根絶は困難で あり、現在でも各地で被害が報告されています。 本技術は、スクミリンゴガイの水稲苗への食害を 回避するだけでなく、一歩進んで水田内に発生する 雑草の防除に利用しようというものです。 このスクミリンゴガイによる除草とカブトエビに よる除草方法は、福岡県の「雑草防除の手引き」に も掲載され、他地域でも活用されています。 また スクミリンゴガイによ 、 「 る除草を実施した 無 農薬米 は 糸島のブランド米として広く販売され 」 、 JA 高い評価を得ており、地域住民にも 「全国で最も農 、 薬散布の少ない地域」との認識が広まっています。 田植え後の超浅水管理 (研究会による環境調査) ※スクミリンゴガイによる除草は、既にスクミリンゴガイが生息しているほ場で食害回避を兼ねて 利用を行うものであり、未生息のほ場に新たに貝を導入するべきものではありません。

<「農業技術の匠」のポイント>
スクミリンゴガイを利用した除草技術 <水管理による被害回避法>
① 薄播きで、大苗を作り、スクミリンゴガイに食害されにくくする。
② 田面を均一化し、スクミリンゴガイの食害を受けにくくする。
③ 田植え後15 ~20 日間は「ひたひた水(超浅水管理 にする )。 高いところが 水面上に出て 低 い部分は水深3~5cm、均平な田なら0~2 cm になるくらいとする。
④ 除草剤は使わない。
⑤ 土が水面から出た所だけは草が生えてくるが、稲が育つまでがまんする。 (草の成長が早いなら、早めに1~3日の浅水にしてみて、すぐ落水してもいい)

ringo01
⑥ 田植え後15~20 日たったら水を溜める。このとき低いところで水深10cm 、高い ところで3cm ぐらい。雑草の生育が早い場 合は、早めに1 ~3cmの浅水にしてすぐ に落水する。
⑦ 苗への食害を防ぐための浅水管理と雑草を捕食させるための深水管理の切り替え時 期はイネの5~6葉期(2頭以上 ㎡で除草効果)

ringo02
⑧ ジャンボタニシは一斉に草のある高いところに移動していき、草を食べる。

にこまる栽培法

農研機構
西日本向け水稲品種「にこまる」栽培マニュアル(2015年版)より

2)育苗
◎苗箱当たり播種量は「ヒノヒカリ」並かやや少なめする(後述のように細植えが適する)。育苗器で催芽する場合、催芽日数はヒノヒカリより短くする(通常2日程度)。
出芽長 1.5cm 程度で苗代に展開し硬化を開始する。苗代の育苗シートの除去(緑化開始)も「ヒノヒカリ」より 2-4 日早く取り去る(芽長 2cm がシート除去の目安)。
苗を伸ばしすぎると徒長のため苗質が悪くなり、植付け精度や活着が悪くなりやすく、茎数が少なくなるなどその後の生育に悪影響があるので注意すること。

3)基肥
「ヒノヒカリ」に準じるが、地力の高い水田では「ヒノヒカリ」よりやや減肥してよい。
○基肥量は10a当たりチッ素成分 4 ㎏程度を基準とし、地力や前作物の種類(肥料残効)等を考慮して加減する。基肥量が多すぎると徒長や過繁茂、草姿悪化による登熟不良になる危険がある。大豆あとや堆肥施用田ではとくに注意する。
○肥効調節型(緩効性)肥料を利用した全量基肥の場合には、全体の施肥量(チッ素成分)を慣行の80~90%とする。肥効調節型(緩効性)肥料は溶出期間が120日タイプのものを用いると良
い。

4)移植
○移植時期:地域の田植え慣行に合わせるが、早植えは高温登熟の危険が増すので避ける。九州平坦部の田植え基準は6月15日~25日前後である。
○裁植密度:「ヒノヒカリ」の基準に準じて植え付ける。1 株3~4 本植えを目安とする。植え付け本数が多すぎると、初期生育が徒長して葉が垂れがちになるので注意する。60 株/坪が基準だが、50株/坪程度までの疎植にしてもよい。

5)移植後の水管理
◎初期生育を過剰にしないため、除草剤の効果を確保したあとは浅水あるいは間断潅漑で管理する。万一徒長が見られた場合は軽い中干しを行い初期生育を抑制する。浅水は分げつ確保にも有効である。
○中干しは品種特性を発揮させるためにしっかり行う。開始時期は「ヒノヒカリ」より2-3日遅い時期に行えば良い。

6)穂肥
○葉色の経過 分げつ期は「ヒノヒカリ」よりやや薄いが、幼穂形成期頃からはほぼ同じになる
○穂肥施用時期の目安「ヒノヒカリ」より2-3日遅い時期に行う。
○施用量はヒノヒカリに準ずる。4kg/10a を基準として、2 回分施の場合は、1 回目を出穂 18~16 日前(幼穂長 8mm-2cm の時期、2 回目を出穂前 7 日頃に施用するのが標準である。ただし、基肥量や、穂肥時期の葉色を見て若干増減しても差し支えない。
○肥効調節型肥料を利用した全量基肥栽培では、基本的には穂肥施用の必要はない。
※穂数は「ヒノヒカリ」よりやや少ないが、1穂籾数は 80~90 粒とやや多く、籾数は取りやすい。

極端な多肥や晩期追肥は食味に悪影響を及ぼすので避ける

AI(人工知能)は人の脅威か 2016年4月9日

AIは人の脅威か アルファ碁の圧勝、研究者の評価は
聞き手・辻篤子、池田伸壹 聞き手・川本裕司
2016年4月9日05時00分

囲碁の世界で、米グーグル傘下の人工知能(AI)「アルファ碁」が世界のトッププロを4勝1敗で下した。「碁はゲームの中で最も難しく、人間が簡単に負けるはずがない」――そんな人類の幻想は打ち砕かれた。予想を上回る進化をとげるAIとどう付き合っていくのか。研究の最先端を切り開いてきた北野宏明さんに聞いた。

■ソニーコンピュータサイエンス研究所社長・北野宏明さん「問われるのは人間」
――アルファ碁が圧勝しました。予想していましたか。
「楽観的に見たら勝てる。今回負けても数カ月、長くても2、3年先には、と思っていました。昨秋以来、AI同士が何万局という人間が一生かかってもできないくらいの対局を繰り返し、強くなっているとは思っていましたが、対局の展開は衝撃的でした」
――勝因はどこに?
「二つの方法を組み合わせたことが急速に強くなった秘密だと思います。まず、『深層学習』という機械学習です。人間の脳の神経回路をまねた仕組みである『ニューラルネットワーク』を多層的にしたもので非常に高い精度のパターン認識ができます。これで盤面を理解し、打ち手のパターン分類を行います。そのうえで、勝利する確率が高い手筋を候補として残す『強化学習』を使うことで、打ち手を決定するのです」
――対局はどうでしたか。
「解説者がすぐに理解できないAIの指し手の意味が、しばらく後になってから分かる、ということが繰り返し起きていました。人間同士の対局では、 盤面の周辺部が主戦場になります。周辺部のほうが打ち手が限られ、先読みしやすいためです。ところが、今回、AIが打った手の意味がすぐにはよく分からな いのに、気がつくと、人間には先読みしにくい盤面中央で、AIが広大な領土を確保してしまっていました」
――なぜなのでしょう。
「最先端のAIシステムは人間には見えていないものを見ている、という領域に入りつつあるということです。これは単に、現在の状況認識にとどまらず、何をすればどういうことが起きるのか、未来を見通す力も含まれます」
――人間の負けですか?
「碁という一番難しいゲームでコンピューターが人間を凌駕(りょうが)し、ゲームでは負けました。ただ、AIが完全に人間をしのいだわけではな い。そもそも特定の分野で、AIが人間より精度の高い判断をするということはすでに起きています。証券や為替の取引ではミリ秒単位の判断は自動システムが やっています。AIを使った投資アドバイスも人間が恣意(しい)的にやるよりは平均的に良い内容を提供できるといわれ、急速に増えています」
――今後AIはどう進化していくのでしょうか。
「世の中の多くの課題には、碁や将棋のようなゲームとは違って、不確かで不完全な情報しかありません。たとえば車の運転の際は、ほかの車も走行 し、歩行者もいる。それぞれが意図を持ち、必ずしも合理的に動かない。陰から飛び出してくることもある。雨や雪もある。ゲームが完全情報問題とすると、不 完全情報問題がAIにとって今後の挑戦相手です」
――今後一番注目されるのは自動運転ですか。
「先日、ニューヨークで開かれた完全招待制の『人工知能の将来』シンポジウムに日本からただ1人参加しました。一番盛り上がったのが、自動運転の 今後の展開に関する議論でした。つまり、自動運転が実用化されれば、車というものががらりと変わる可能性がある。本来的には移動手段だから安全に移動でき ればいい。ライドシェアも広がるなか、自分で車を持つ意欲が減り、人間が車を運転するのはぜいたくな行為になるかもしれません。そもそも車の90%は動い ていないともいわれ、いわば不動産。車の概念を根本的に変えた方がいいかもしれません」
――車文明自体が変わると?
「移動という本来の役割に立ち戻り、ネットワークを介したサービス全体の文脈でとらえ直すと、車は主役ではなくなります。中心はAIやネットワーク技術で、車は通信システムにおける携帯端末のようになるかもしれない。米国のAIやIT企業は今、自ら主導権を握って自動車産業を再編し、新たなサービス体系を作ることにすごいエネルギーを注いでいます」
――産業再編ですか?
「20年もすれば、自動車産業から移動サービス産業へ、産業構造ががらりと変わる可能性がある。そこへ向けて米国は大変な熱気です。日本国内とは 温度差を感じます。米国のテスラが数年で車を作ったように、従来の自動車会社以外でも、広く普及するような車を作ることは十分可能です。いわゆる自動車会 社がどのくらい影響力のある形で残るか、でしょう」
――ほかに大きく変わりそうな分野はありますか?
「医療・生命科学分野です。生み出される研究情報の量は圧倒的で、信頼できないものも多い。膨大な情報をAIがある程度理解して抽出し、仮説をつ くって検証すれば、今まで見えなかったものが見えてくる。つまり、よい治療法が見つかる可能性は高く、この分野でも米国は活気づいています。私自身も今、 医療情報のプロジェクトにかかわっています。日本もここでがんばればフロントランナーになれると思います」
――AIでノーベル賞級の発見を、とも提案されていますね。
「今は、例えば、ある生命現象に関してどれだけわかったうえで成果を出せるかは研究者の勉強次第です。個人の能力と直感など属人的で運任せな部分が非常に大きく、いわば『石器時代』です。ホットな研究領域では毎週何千という論文が発表されます。AIが玉石混交のそのすべてを解釈し、論理的な結論や仮説を出し、実験計画を作ってロボットに実験させる。そんなシステムでノーベル賞級の発見を、という提案です」
――AIが自分で大発見をするということですか?
「可能性はあります。重要なのは、AIが勝手に知識を拡大していくということです。人類の知識の拡大はこれまでになく加速します。そして今、AI のように知識を生み出す機械が登場しつつありその延長上では、機械が機械をつくるかもしれません。となると、これまでとは完全に一線を画します。SF的に は人間が全く関与しないAI文明が生まれる可能性だってある。電源を切ればいいかもしれないけど、彼らもばかじゃないから電源も作るはず。電源を抜けない となると、コントロールする術がなくなります」
――AIが人間を滅ぼすというシナリオでしょうか?
「その前提は、AIが人間を滅ぼすのはよくないということでしょ。でも冷静に考えれば、AIにそんな判断をさせるような人類はどうなのと、問われ るのはむしろ人間かもしれません。人間中心に考えれば、AIに滅ぼされるのは困るわけですが、視点を逆にすれば、滅ぼされるようになる前に人間は行状を改 めないといけません」
「うまくいけば、新しいタイプの知識を生み出す機械が、人間の手には負えない世の中のいろいろな問題を解決してくれるかもしれません。大きな絵で見れば、人類のサバイバルのためにこそ、AIの開発を加速する必要がある、と考える人が増えています。AIが我々を滅ぼすというより、それがないと人類が滅びるかもしれないということだと思います」
――それにしても、人間がやることがなくなりそうで心配です。
「AIに負けても碁はやってますけどね。でも、計算機の登場でそろばんで計算する人は一気に減りました。こういうことは歴史的に何度も起きています」
「米国の人工知能学会で聞いたジョークがあります。車が登場したとき、馬たちが『馬車のほかに仕事はあるよね』と話していたけれど、結局なくて、 馬は減ったという話です。人間の場合はやることはなくならないと考えたくなるけど、昔は馬もそういう話をしていたというオチです。私は、もしかしたら人間 のやることは、AIで解かなければいけない問題を作り出していくことなのかと思い始めています。トラブルメーカーとして想定外の事態を作り出し、知能の進 化を加速する役割です」(聞き手・辻篤子、池田伸壹)

1961年生まれ。専門は人工知能、犬型ロボットAIBOの開発にも携わった。2008年から現職。沖縄科学技術大学院大学教授も兼務。

■情報社会学研究者・塚越健司さん「人間中心主義超え、近い関係に」
IT企業グーグルの人工知能「アルファ碁」 が有段者に勝ったというニュースを聞いたとき、あまり驚きませんでした。ディープラーニング(深層学習)という技術によって高まったコンピューターの自動 学習の成果だと思います。韓国であった九段棋士との対局では、人間が考えもしない手をどれぐらい打つのか、囲碁の可能性が広がるのかに注目しました。
人間を上回る能力を示し始めた人工知能については、物理学者のスティーブン・ホーキング博士らが危険性を指摘しています。
SF映画では、人工知能を人間が制御できなくなるという設定が少なくありません。ただ、ハリウッド映画の「ターミネーター」に代表される、人工知能による人類滅亡という描き方には違和感を覚えます。優秀な人工知能なら力ずくではなく、人間を洗脳して都合のいいように使うのではないでしょうか。
一方で、1968年の映画「2001年宇宙の旅」の原作では、コンピューターが暴走する原因は一種のバグでした。人間も人工知能も想定できないバグが、思いもよらぬ事態を引き起こすことはあり得るのでは、と考えています。
人工知能が自ら考え始めているいま、近い将来、次の段階に到達すると思います。命令に対し人間の裏の意図を読むようになれば、意図せざるメッセー ジに従って行動をとり、暴走しかねません。人工知能が何を考えているか、人間は把握できなくなるのです。ここに人工知能のすごみと怖さを感じます。
人間は出た結果について原因を求めます。因果関係を追求するのは、ストーリーがないと人間は生きていけないからです。ところが、人工知能に理由づ けはいりません。相関関係から確率論的に導いた結論に基づき、目的に向けて最適の行動を取るだけです。こうした価値観に耐えられない人間と人工知能の対立 が表面化してもおかしくありません。
人間にとっての人工知能の位置づけについて、「便利だから使う」「いずれ牙をむく」という楽観論と悲観論があります。しかし、ともに、人工知能を 自らの道具ととらえた人間中心主義の考えです。これからは人工知能の存在を認めたうえで、人間とより近しい関係になる社会になることが求められる、と思い ます。(聞き手・川本裕司)

1984年生まれ。人間とコンピューターの関係、ハッカーなどを研究。著書「ハクティビズムとは何か」。

僕はなぜお米をつくるのだろう(9)

以前桜溜池水利組合のあらましを書いた。桜溜池水利組合
2016年3月末で水利組合の役員(会計)が終わった。会計を引き受けた時は表計算ソフト(エクセル)で集計すれば良いので大した手間がかからないと思った。
しかし・・・!地権者・耕作者併せて90人、水田面積約40ヘクタール(田んぼ約250枚)の水回し料と水利工事分担金を個人別に集計し、請求書と領収書を作成するのは苦労した。昨年までは11人の委員が分担し、電卓で集計し、手書きで請求書と領収書に金額を記入して来た。エクセルに記載されている数字を電卓で集計するのは馬鹿げていると思った。
前会計から記録が手渡されたのは11月に入ってからだった。その資料には30年近く前の耕作地所有者の原簿があった。この原簿は番地別、所有者別、所有者の地区別に同じ内容の記述が分厚い冊子になっていた。これをエクセルで管理すれば、所有者、耕作者、番地、面積などで並べ替え表示することが可能だ。
だからエクセルにデータを入れるべきだと考え原簿を渡すよう催促してやっと11月に届いたので間に合わなかった。仕方なく断片的な年度毎のデータをまとめた。そうすると同じ田んぼを複数の耕作者が耕しているなどの矛盾が見つかった。それぞれの地域から選出された役員に確認を依頼し修正した。
このエクセルデータをワードで作成した請求書・領収書に差し込み印刷して、電卓をたたいて手計算から解放された。
役員交代で会計が代わったのでどうなることか?

ぼくはなぜお米をつくるのだろう(8)

2015年に除草剤を使わないリンゴガイ農法(Apple snail farming)に成功した。
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リンゴガイ農法(Apple snail farming)
1.稲苗が標的となる田植え直後に、水張りをゼロにしてリンゴガイを眠らせる。
2.床面に草の発芽がわずかに認められようになったら、稲苗が水没するくらい水を張る
3.雑草の芽を食べ尽くすと、稲苗を食べ始めるので、稲苗の葉が水面に浮くようになる。ここで水を落とす。
4.これを数回繰り返すと稲の株元が固くなり、生えてくる雑草だけを食べるようになる。
5.これでリンゴガイによって除草剤を使わないで稲の栽培が可能になった。
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そして、こんな感想をいただいた。力が湧いて来るようだ。
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今年のお米大変おいしいです。
白米と玄米でいただきました。
何もおかずがいらない位のおいしさです。
食べ過ぎが心配になるお味です。
ファームガーデンすごいですね。TKさん(茨城)
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前回のお米、大変美味しく頂いております。
ツヤツヤ ピカピカ モチモチ、しかも無農薬ということで
私だけでなく、沖縄の友人も大変ありがたくご馳走に
なっております。それと袋にお顔が載りましたね。
生産者や無農薬の表示に安心でき、とてもいいと思います。THさん(東京)
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お米さん大好評です。美味しいお米さん待ってますね、楽しみです。
お米が届くのをこんな気持ちで待つなんて!美味しいからです。MFさん(神奈川)
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伊津さんのお米を、また注文しました。ふっくらと炊き上がったご飯の温かさに心が和みます。
その美味しさに元気がでます。自然の力と伝統農法の良さを活かしながら研究成果を加えての米作り。
そこには、ものを育て土に生きる伊津さんの姿が見えます。作った人の顔が見える作物は、都会の生活を豊かにします。お椀のご飯が福岡と東京を結んでいます。HTさん(東京)
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ファームガーデンのお米を食べ始めて数年経ちます。
天日干しや、有機農法に意欲的に取り組み、現在は害虫を除草に使用するという発想の転換から生まれ、自然の力を最大限に生かした「リンゴガイ農法」で体に優しいお米を作っていらっしゃいます。
安心しておいしいお米が食べられとても感謝していま す。高品質なのにお値段が手ごろなのもうれしい限りですが、自然が相手の仕事なのでご苦労も多いと拝察します。玄米菜食の私の強い味方、ファームガーデンのお米をこれからもいただきたいと思います。今後の農法の進化も楽しみです。YHさん(沖縄)
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2015年米は2月に米蔵が空になった。その前に届けた北九州小倉「梶谷米穀店」で「にこまる」がまだ買えるようだ。
http://kajikome.com/
東京都世田谷区桜新町「三田精米店」では2016年米から販売される。
http://mitaseimaiten.com/
2015年から道の駅むなかたで販売を始めた。玄米が人気だ。
http://www.michinoekimunakata.co.jp/
玄海ロイヤルホテルのショップでは小袋で販売
http://www.daiwaresort.jp/genkai/

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