火星
火星のテラフォーミング
火星の一日(自転周期)は地球と同じくほぼ24時間であり[7]、赤道傾斜角が25度と地球の角度と近いため四季も存在する[8]。これらから、火星は最も地球に近い惑星であるとされる[9]。
太陽との距離がより大きい火星を地球のような惑星に作り変えるためには、希薄な大気をある程度濃厚にして気温を上昇させることが重要な条件となる[10]。
具体的な方法としては、以下のようなものが提案されている。
- メタンなどの、温室効果を発生させる炭化水素の気体を直接散布する[11]。
- 火星の軌道上に、PETフィルムにアルミニウムを蒸着した巨大なミラーを建造し、太陽光を南極・北極(極冠)に当てる(火星の極冠には、ドライアイスと氷が存在し、これが溶け始める温度まで気温が上昇すれば、大気中に二酸化炭素と水蒸気が放出され、気温の上昇が速まる)[12]。
- 黒い藻類を繁殖させる、黒い炭素物質の粉を地表に散布するなどして、火星のアルベドを変化させる[13]。
現在、火星の地下には永久凍土として水が埋もれているという説が有力であり[14] 、これが溶けて海ができれば、雲ができ、雨が降り川も流れ、地球とよく似た惑星となりうる。