(13)2021年を振り返って

いささか早すぎましたが、2021年度の『田野のお米』おしまいになりました。

2021年度の米づくりは、「にこまる」一等米・食味値82点、「元気つくし」一等米・食味値71点、「夢つくし」二等米・食味値74点、でした。収穫量は、夢つくし < 元気つくし < にこまるでした。ヒヨクモチは4俵獲ました。

 実は私、2022年1月16日から脳梗塞で入院、リハビリの結果3月3日に退院し、1ヶ月が経過して通常の活動ができるようになりました。車の運転から農業機械の操作に支障ありません。ただ筋力が落ちたため重量物の運搬がままならず、人の助けを借りながら、2023年度へ向けて準備を進めているところです。

 そんな訳で、リンゴガイ農法で除草剤・農薬を使わず、有機発酵肥料で美味と、ご好評いただいております『田野のお米』を、通年お届けできるよう考えておりましたが実現きませんでした。心からお詫びいたします。

 九州の西端 玄界灘に面した宗像の地に田を得、米づくりを初めて12年目を迎え、農薬を使わない米づくりを通して、古代から受け継がれた営みの偉大さを感じる日々です。

 さて私の米づくりの仲間『リンゴガイ』(通称ジャンボタニシ)は、遥か南米大陸に由来する外来生物で、稲の苗を食害する害虫と忌み嫌われています。他の外来生物同様に利益をもくろんで輸入養殖され、もくろみが外れ一挙に野に放たれ、結果として田の作物を食い荒らす害虫になりました。
一般的な稲作では、田植えが済むと除草剤で草の発芽を抑えます。飢えた『リンゴガイ』は仕方なく若い苗を食べるのです。私は除草剤を使わず『リンゴガイ』に生えてきた草を食べてもらい彼らを仲間にしてきました。
 広い水田に多種類の農薬を撒いて病害虫を防ぐと言いますが、稲の自 活力が強くなった私の田では、農薬散布を行わないのに害虫・病気は寄りつきません。豊かな地球を守るために 身の回りの多様な生物を守り続けるしかないと思う今日この頃です。
 2022年度米は、9月「夢つくし」、10月「にこまる」・「元気つくし」、12月「ヒヨクモチ」(餅米)をお届けできるよう計画しています。どうか変わらぬご支援のほどお願い申し上げます。

2021年は、田植えから1ヶ月後の7月16日に雨乞い神事を行うほど、前半は渇水に見舞われた。後半は下月下旬から台風と前線の停滞で日照不足になり、いもち病やトビイロウンカなどの被害も心配された。

リンゴガイ農法にとっては、圃場の高まりに雑草が繁茂しやすい状態が顕著であった。リンゴガイが苗を食害しない時期に雨が少なく、高まりの機械除草が追いつかない状態の圃場がいくつも出てきた。
「僕はなぜ米をつくるのか」というテーマで、10回目の米作りについて書こうと思っている。
田舎暮らしを始めて、目の前に広がる田んぼで米をつくりたいと思うようになった。

1.2012年正月に「米作らんね!」と声をかけられ、6月の田植えから米作りが始まった。
http://tano9.com/2012/11/01/why-will-i-make-rice-1/
2.あっというまに売り切れ、ほ場も広がった
http://tano9.com/2013/12/31/why-will-i-make-rice-2/ 
3.米づくり3年目は2町歩を超えた
http://tano9.com/2014/12/31/why-will-i-make-rice-3/

3ヘクタールもの田んぼで米づくりをするために、田植え機、トタクター、肥料散布機、コンバイン、乾燥機、もみすり機、精米機などを購入した。無農薬・有機栽培のお米を販売するには独自販売しか道はなかった。
なぜ、無農薬・有機栽培にこだわるのか? これが「僕はなぜ米をつくるのか」の答えになるだろう。
無農薬有機栽培といえば「JAS有機」だ。国の認定を受けた有機栽培でないと「無農薬」という言葉を生産物に対して使うことができない。「有機農業の推進に関する法律」による有機農業の定義は以下の農業生産の方法を用いて行われる農業だ。『化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない遺伝子組換え技術を利用しない農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
「JAS有機」認証を取得するためには、周囲のほ場と定められた距離がないと難しいので、上記条件はクリアしているが「無農薬」という言葉を使うのは諦めた。化学的に合成された肥料及び農薬を使用していないことは、福岡県エコ農産物認証を取得することで客観的に証明されている。
ふくおかエコ農産物認証を全てのほ場(約35ヘクタール)で取得し、認証番号は以下の通りである。1511292(うるち米)2011675(もち米)

作業日誌へ
田野の美味しいお米ショップへ