僕はなぜ お米をつくるのだろう? (その8)

8.2017年2月20日
リンゴガイ農法で除草剤不使用
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—リンゴガイ——
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Mollusca
綱:腹足綱 Gastropoda
上目:新生腹足上目 Caenogastropoda
目:原始紐舌目 Architaenioglossa
上科:リンゴガイ上科 Ampullarioidea
科:リンゴガイ科 Ampullariidae
属:リンゴガイ属 Pomacea
種:スクミリンゴガイ P. canaliculata
種:ラプラタリンゴガイ P. insularum
農研機構の2007年報告によるとミトコンドリア塩基配列によって、測定した多くの地域にはスクミリンゴガイのみが生息し、ラプラタリンゴガイは静岡県、広島県、石垣島、西表島の4地域で生息が確認されている。

—タニシ——
界:動物界 Animalia
門:軟体動物門 Mollusca
綱:腹足綱 Gastropoda
目:原始紐舌目Architaenioglossa
科:タニシ科 Viviparidae
種:オオタニシBellamya (Cipangopaludina) japonica
種:マルタニシBellamya (Cipangopaludina) chinensis laeta
種:ヒメタニシBellamya (Sinotaia) quadrata histrica

リンゴガイは、巻貝としては歩行速度が非常に速く、雑食性で、植物質、動物質を問わず、水中の有機物を幅広く摂食する。1989年に福岡県糸島市前原の大平正英さんによって、この性質を活用した無除草剤農法が初めて試みられ、小川武臣さんに引き継がれ、さらに1993年に「稲守貝研究会」が結成され、本格的な普及が始まった。前原地域ではこの方法で1999年には100ヘクタールに広がった。

環境稲作研究会 による方法とは
1:田植後、15~20日は「ひたひた水(超浅水)」にする。高いところが水面上に出るぐらい。低い部分は3~5㎝。(均平な田は0~2㎝の浅水でいい)
2:もちろん除草剤は使わない。除草剤を使うから、水をためなければならず、しかも草が枯れてしまって、餌がないから稲を食べることに気づくべきです。
3:田面の高いところだけは、草がはえてくるが、稲が大きくなるまでがまんする。
4:田植後15~20日たったら、水をためる。(低いところで10㎝、高いところで3㎝ぐらい)草の成長が早いなら、早めに1~3日浅水にしてみて、すぐ落水してもいい。
5:ジャンボタニシは一斉に草のある高いところに移動していき、草を食べる。

リンゴガイ農法
西日本の水田には通称ジャンボタニシと呼ばれる「リンゴガイ」が繁殖し、田植え後の稲苗を食べる害虫として駆除されてきました。水田の若い草を何でも食べるというリンゴガイの食性を除草に応用したのが「リンゴガイ農法」である。
私が行っている方法は、環境稲作研究会の方法に、宗像市光岡の米農家福島光志氏から指摘された改善を加えたものである。
田植え直後に水田を干し、乾燥しそうになったら水を張り、一昼夜おいてリンゴガイに草の芽を食べさせ、また水を落とす。このように水を張り「リンゴガイ」で除草、水を落として水稲苗の食害を防ぐという、「リンゴガイ農法」に2015年から取り組んできた。田んぼで除草剤を使わず、畔は草刈機で刈っている。

リンゴガイを飼いならす
ほ場の床に水がなければリンゴガイは地面にもぐって休眠する。水が入れるとすぐに地面から出てきて床の草を食べる。田の水を干す、水を張るという繰り返しで、リンゴガイを飼いならす。最初に水を張るときは苗が隠れるほど大胆にし、稲苗葉切片が水面に浮くようになったら落水し床を露出させる。

田植から分蘖期までの水管理
まずリンゴガイで除草することだけを意識する。田植え後水を落とし、床に雑草の芽が見え始めたら、稲苗が水で覆われるほどに水を張る。一昼夜ほどで床の雑草を食べ尽くしたリンゴガイが稲苗に登り葉を食べ始める。稲苗葉の切片が水面に浮いてきたら、一気に落水し床を露出させる。

圃場全治の床面を水平に作るの大事
稲苗が成長するとリンゴガイの食害を受けないように硬くなるので、水を張るときは、リンゴガイが這い回れる程度までの水位で十分である。中干期に圃場を乾燥させても、リンゴガイは休眠しする。中干が終わって水を張れば這い出してくる。リンゴガイによる除草の成否は、ほ場全体の床面が水平に仕上がっているかにかかっている。代かき前の耕運を丁寧に繰り返し、代かきで床が水平になるよう調整する。

なぜ日本にリンゴガイは拡がったか
日本でジャンボタニシと呼ばれるリンゴガイとタニシは科が異なり疎遠な関係である。アジアにはラプラタリンゴガイが最初に輸入されたと言われてきたが、日本産の種はスクミリンゴガイと同定された。一部ラプラタリンゴガイ遺伝子を持つ個体も分布する。
日本には1971年長崎県島原市の養殖業者がアルゼンチンから、1981年に台湾から長崎県と和歌山県に持ち込まれたとされる。1983年には養殖場が35都道府県の500カ所にものぼったが、需要がなく、採算が取れないため廃棄された。1984年に有害動物に指定されたが、廃棄されたり養殖場から逸出したものが野生化し、分布を広げている。この経緯は、アメリカザリガニやアフリカマイマイの場合と共通している。(主にwikipediaより引用)